アミノ酸とカラダの関係
人間のカラダは、水分、たんぱく質、その他で構成されています。
9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸、計20種類のアミノ酸が50個以上結合したものをたんぱく質と呼びます。
アミノ酸とカラダの関係イメージ

人生いつまでも若々しく、健康で過ごしたい!!
なら、日々の心がけ積み重ねが重要です。
生命に必要な、水分、栄養、酸素をバランスよく摂取しましょう!!

人間のカラダに必要なアミノ酸をきちんと食事から摂ることは
健康を維持するための大切なテーマですが、
食品によっては必須アミノ酸が不足しているものもあるので、
食生活が偏りがちな現代人は、サプリメントなどで補給することも重要です。

生命の源、アミノ酸の力。
カラダをつくる20種類のアミノ酸。

アミノ酸は、生命活動に欠かせないたんぱく質をつくる最小単位の成分で、地球上のありとあらゆる生命がアミノ酸から作り出すたんぱく質で出来ています。 人間のカラダは、およそ60~70%が水分、およそ20%がたんぱく質で構成されており、自然界には500種以上ものアミノ酸が存在しますが、人間のカラダに必要なのはわずか20種類。この20種類のアミノ酸が、細胞、ホルモン、酵素、神経伝達物質などを形成する他、50個以上結合、複雑に組み合わさり、毎日合成と分解を繰り返すことによって、人体に必要な皮膚、骨、筋肉、毛髪、血液などの構成成分となる他、10万種類以上のたんぱく質をつくっており各種アミノ酸の配列によってたんぱく質の種類や働きが決まります。
その配列の情報がDNAにあることから、DNAは、たんぱく質の設計図(生命の設計図)と呼ばれています。細胞内ではDNAの配列情報によりアミノ酸がつなぎあわされ、必要なたんぱく質が作られています。特定のたんぱく質を作る為の、設計図が確定している以上、どれか1種類でもアミノ酸が不足してしまうと、代用がきかない為、目的のたんぱく質は完成しません。カラダのどこかでたんぱく質が必要になったときに、必要量を作りだす為には、原材料となるアミノ酸が、バランスよく体内に存在している事が、重要なこととなります。

医学の世界でも注目。秘められたアミノ酸の力。
アミノ酸スコア

20種類のアミノ酸のうち、11種類のアミノ酸は必要な時に体内で合成することができますが、残りの9種類は体内で合成できず、食べ物からの摂取が必要不可欠なことから、必須アミノ酸と呼ばれています。9種類の必須アミノ酸とはロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、ヒスチジン、メチオニン、スレオニン、フェニルアラニン、トリプトファンです。

食品たんぱく質は、「カラダが必要とするアミノ酸の種類と量に最も近いアミノ酸組成をもつたんぱく質」が最も栄養価が高いと考え られます。ちょうど、カラダの必要とする割合にそれぞれの必須アミノ酸を含むたんぱく質こそ、最も無駄なく、最も効率よく利用される理想的なたんぱく質といえるのです。 そこで、それぞれの必須アミノ酸必要量の割合、必要量パターンが、食品たんぱく質の栄養価を評価する基準となるのです。 そして、いくつかの基準アミノ酸パターンのうち、最近では1985年にFAO/WHO/UNVが提案したアミノ酸評価パターンが用いられ ています。このアミノ酸評価パターンを比較基準として得られた食品の栄養価のうち、割合の最も少ないアミノ酸を第1制限アミノ酸 と呼び、その食品そのもののたんぱく質利用率はその割合となり、これがアミノ酸スコアの値となります。 アミノ酸を右の図に例えますと、食品中の各アミノ酸の含有量に応じた高さの板で桶を作り、この中に水を入れた場合、1番低いリジ ンの板のところまでしか入れられません。その他の板がいくら高くても、他のアミノ酸は利用されずに無駄に排泄され、価値がなく なってしまうのです。
つまり、どれか1つのアミノ酸でも必要量より少なければ、それが制限因子となり、最も少ないアミノ酸量に対応したたんぱく質しか 合成できなくなってしまうというわけです。 このことは、必須アミノ酸の量比がバランスを失った状態で吸収され、効率よく利用されていないことを示します。 具体的にいえば、アミノ酸スコア100の食品は、鶏卵、牛乳などのアミノ酸組成で、良質のたんぱく質であるといわれています。大豆 は86、精白米は65と劣っているため、これを効率よく吸収するために様々な食品のたんぱく質を一緒に摂る必要があります。従って、アミノ酸スコアが100というのが重要なのです。
アミノ酸スコアイメージ